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#DX #人材 #技術

3Dプリンタがつなぐ、アドヴィックスグループの共創の輪

アドヴィックスグループでは、先進技術の導入と現場力の強化を両輪に、持続的な成長を目指しています。その一環として、2024年7月に、会社・部署を超えた共創の場「3Dプリンタ 相互研鑽会」をアドヴィックス(愛知県刈谷市)およびASブレーキシステムズ(兵庫県伊丹市)で開催しました。
本研鑽会には、様々な部門の従業員が参加し、日頃の業務で培った知見や工夫を持ち寄って交流しました。第1部の展示会では、100点を超える3Dプリンタの活用事例が紹介され、参加者はその多様性と創意工夫に強い関心を寄せていました。

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3Dプリンタ 相互研鑽会で、展示を熱心に見る従業員の皆さん

第2部の事例共有会では、形状・材質・使用条件・用途等に応じた3Dプリンタ活用事例が紹介されました。会場はほぼ満席となり、発表後には多くの質問が飛び交い、参加した従業員たちの関心の高さが際立ちました。
参加者からは、「高度な技術や、発想力に富んだアイデアを知ることができ、非常に有意義だった。自部署でも活用していきたい」といった声が聞かれました。

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3Dプリンタでフロントローディング型の現場改善

生産技術部門では、業務改革の一環として、3Dプリンタを活用したフロントローディング型の課題解決に取り組んでいます。
「フロントローディング」とは、製品開発等のプロジェクトにおいて、後工程で発生しがちな問題を、設計や企画の初期段階で先回りして解決するアプローチのこと。これにより、手戻りやコストの増加を防ぎ、開発スピードと品質の向上を同時に実現しています。
さらに、社内報のマスコットキャラクターの卓上スタンドを3Dプリンタで制作し、従業員にプレゼントする企画を実施。遊び心と技術の融合は、アドヴィックスの柔軟で創造的な社風を象徴しています。

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(左)3Dプリンタを活用する生産技術部門の皆さん (右)3Dプリンタで制作した卓上スタンドと原画

3Dスキャナと3Dモデルで加速するDX活用

3Dプリンタの活用をさらに広げるためには、高精度な3Dデータの取得と活用が不可欠です。アドヴィックスでは、3Dスキャナや3Dモデルを組み合わせることで、DX推進をより実践的に推進。評価業務や改善活動においても、3Dデータを積極的に活用しています。
2025年3月には、アドヴィックスで「3D活用 モノづくり展示会」を開催。多くの従業員が参加し、リバースエンジニアリング※やベンチマーク、製品開発、品質問題の分析など、3Dモデルによるデータの可視化と業務効率化をさらに加速させる機会となりました。
※既存の製品やシステムを解析し、その構造や仕組みを明らかにする技術。製品の改良や再設計、設計情報の再取得などに活用すること。

技術と人をつなぐ共創文化の醸成

アドヴィックスグループでは、技術や事例の共有を通じて、グループ内の学びを促進するとともに、共創の文化を育んでいます。私たちは、これからも現場から生まれるアイデアや挑戦をDXの力で形にし、技術革新と業務変革を加速させながら、より良い製品・サービスの提供と持続可能な社会の実現に貢献してまいります。