2025/06/27
ラリーチーム、始動。
従業員の「好き」から始まった挑戦が、アドヴィックスの中で走り出したのは2016年のこと。クルマが好き、仲間と何かを成し遂げたい――そんな想いが集まり、クルマを愛する有志の従業員16名がアドヴィックス ラリーチームを結成。翌年にはTOYOTA GAZOO Racing ラリーチャレンジ(以下、TGRラリーチャレンジ)第9戦(福島) のC-3クラスで初優勝を果たしました。
現在は、約30名のメンバーが所属し、活動の幅をさらに広げ、全日本ラリー選手権、中部・近畿ラリー選手権にも参戦しています。2024年には、全日本ラリー選手権 最終戦「第51回M.C.S.C.ラリーハイランドマスターズ2024 supported by KYB」 MORIZO Challenge Cup で優勝、TGRラリーチャレンジ C4クラスでシーリーズ優勝する等、確かな戦績を積み重ねています。

多様なメンバーが支える「走る現場」
チームには、若手からベテランまで幅広い年齢層の様々な職種の従業員が在籍しています。ドライバーや、助手席からドライバーへ指示を出すコ・ドライバーをはじめ、整備メカニック、選手サポート、チーム広報等、それぞれの得意分野を活かし、活躍しています。
レースの現場を支えるもうひとつの力が、監督の森雪生さんが作る「ラリー飯」です。過酷なラリーの現場で、仲間と囲む食事は、チームの心と体を支える大切な時間。おいしいごはんと笑顔が、現場に一体感と安心感をもたらします。

ラリーの臨場感を動画で体感!
2025年3月に開催された「全日本ラリー選手権 第1戦 RALLY三河湾」の車載カメラ映像をご紹介します。映像では、アドヴィックス ラリーチームがスペシャルステージを走行中。スペシャルステージとは、封鎖された山道やサーキットを全開走行して所要タイムの速さを競う区間のことです。
動画中の最高速度は、なんと時速150kmを記録! 迫力満点の走りとラリーチームの技術を、ぜひ映像でご体感ください。
ラリーで育つ、仕事に活きる力
ラリーを通じて得られる経験は、日々の業務にも確かな手応えとして還元されています。設計や制御、データ分析等のスキルが実践の場で活かされるだけでなく、状況判断力やチームワーク、冷静な対応力といった力が自然と養われていきます。特に若手にとっては、部署を超えたつながりや現場での経験が、成長の糧となっています。クルマに触れ、構造を深く理解し、ブレーキ製品開発に活かす。チームスポーツとして勝負にこだわる姿勢を学び、仲間と喜びを分かち合う。そうした経験が、ものづくりの現場に新たな視点と活力を与えています。

走り続ける、その先の未来へ向かって
アドヴィックス ラリーチームは、今シーズン21戦に挑みます。競技を通じて人を育て、クルマ文化を次世代へつなぐ。その想いを胸に、ラリーチームはこれからも走り続けます。
