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#サステナビリティ #ダイバーシティ #人材 #地域貢献

当社は、障がいの有無に関わらず、誰もが働きやすい職場づくりを推進しています。その一環として、障がいのある子どもたちの保護者の方々や教員向けに、当社の障がい者雇用についての講演を行っており、今年度は4回実施しました。24年9月に、愛知県立大府もちのき特別支援学校で行われた進路学習会では、「お子さんの先に広がる未来」をテーマに講演を行い、小学部の保護者の方々49名に参加いただきました。この取組みは、アドヴィックスを知っていただくのみならず、障がい者雇用を積極的に行う企業の目線で「職場のリアルな声」をお届けし、子どもたちの就職に向けて今から何ができるかを一緒に考えることを目的としています。

大府もちのき特別支援学校とは?

2018年に大府市に開校した県立知的障がい特別支援学校。小学部・中学部・高等部を有し、286名※が在籍。中学部と高等部では、作業学習や企業・福祉サービス事業所での就労実習を実施。同校での学びを存分に生かし、当社の製造ラインでも卒業生が活躍しています。
※2024年4月現在

講師を務めたのは?

講師は、障がい者雇用を担当する人事総務部の五味智子さん。アドヴィックス入社以前は、児童養護施設職員、学童保育指導員、障がい児療育施設職員、生活介護員、障害者就業・生活支援センター相談員として、多くの保護者や子どもたちに寄り添ってきました。障害者就業・生活支援センターの相談員時代は、アドヴィックス半田工場で働く障がい者の方々を、企業の外からサポートしていました。

講演の内容

■障がいって誰のもの?

「障がいの社会モデル」という考え方があります。これは、障がいのある人が生活するうえで受けるさまざまな制限は、社会の在り方や環境によって生み出される障壁が原因であり、それを取り除くことは社会の責務・社会全体の問題であるとする考え方です。

■アドヴィックスが考える「障がい者雇用」とは?

障害者雇用促進法では、労働者として「能力を発揮する機会」が与えられ、その機会が与えられた人は、労働者の一員としての「自覚と能力開発・向上また自立に努めること」がうたわれています。アドヴィックスでは、企業と障がいある従業員それぞれが役割を担い、ともに協力して従業員の持っている力を最大限に発揮、継続させていくことを目指しています。

■アドヴィックスでどんな活躍をしている?

当社では、110名※の障がいを持つ従業員が働いています。本社・刈谷工場・半田工場等、様々な職場で、それぞれに合った業務を担当。夜勤のある職場もありますが、本人・職場上司・工場管理室・人事総務部等が連携し、個々の状況に合わせて働けるよう、支援を行っています。
※2024年12月末

■今、何をする?

「できるけど時間がかかること」を、少しでも短時間でできるように工夫してみましょう。次に、「できるけど上手にできないこと」を、今より上手にできるように練習してみましょう。「できるけど…」を「これならできる! こうならできる!」に変えることで、ご本人の自信・安心につなげることができます。持っている力がたとえ少なくても、また発揮できる場所が少なくても、合致する場所は必ずあります。たくさんの経験は、子どもたちの未来の選択肢を広げます。

■もし不安になったら

実は、私も学生時代は先生方の手を煩わせてばかりでした。今、皆さんの前に立つ講師も、かつては「手のかかる子ども」だったことを覚えていてほしいです。未来は、子どもたちの先に無限に広がっています。

おわりに

講演会に参加した教員からは、「ご経験に基づく温かい語りかけに、多くの参加者が心を動かされていました。私もその一人で、児童生徒に何を伝えていきたいか等改めて考え、思いが高まりました」と感謝の言葉をいただきました。 当社では、この他に監督者向けダイバーシティ研修ワークスタイル座談会アイシングループ女性交流会子ども用品社内譲渡会の開催、手話サークル立ち上げ支援等、さまざまなダイバーシティ推進施策を行っています。アドヴィックスは、これからも、性別や年齢、国籍、障がいの有無等に関わらず、誰もが能力を最大限に発揮し、活躍し続けられる環境づくりに取り組んでいきます。