Aisin Logo
#サステナビリティ #ダイバーシティ #地域貢献

きっかけは従業員とそのご家族

「長男・長女とサステナフェスに参加予定でしたが、病気のため、長期入院していた次男が、退院できることになりました。父の職場を兄弟一緒に見せてあげたいのです。応募締切が過ぎていますが、次男も参加させていただけないでしょうか?」

2025年春。アドヴィックス本社で開催したサステナビリティを楽しむ社内イベント「サステナフェス」の直前に、ある従業員から届いた一通のメールが、当社のサステナビリティ活動に新たな風を吹き込みました。メールの送り主は、制御ユニット技術部の中野雅之さん。サステナフェスの事務局は「次男さんもぜひご参加ください!」とすぐに返事を送り、当日は、次男さんも職場見学や食堂での昼食体験等、家族で楽しい時間を過ごしました。

その日、次男さんは、お父さんへのメッセージとしてこんな言葉を書いていました。
「ホンダのクルマが大スキ! パパ ブレーキのシビックタイプRがスキ!!」

CIVIC TYPE R(シビック タイプ アール)には中野さんがリザーバタンク開発を担当した「スリム・ブレーキマスタシリンダ」が搭載されているのです。自身が携わった製品が、お子さんの「好き」につながっている。それは、中野さんにとっても、アドヴィックスにとっても、心からうれしく、誇らしい出来事でした。

[左] 次男さんが書いたお父さんへのメッセージ
[右] CIVIC TYPE R搭載のスリム・ブレーキマスタシリンダ(リザーバタンクは白い部分)

中野さんご家族をきっかけに、アドヴィックスは「NPO法人愛知こどもホスピスプロジェクト(以下、愛知こどもホスピスプロジェクト)」の存在を知りました。「今を生きることの尊さ」を多くの人と分かち合える取り組みとして、病気と闘う子どもたちとそのご家族を支える活動に賛同。私たちは「レモネードスタンド」という新たな社会貢献活動をスタートさせました。

レモネードスタンドとは? 1本に込められた想い

レモネードスタンドは、がんと闘うアメリカの少女が、自宅の庭でレモネードを販売し、その売り上げを小児がんの治療薬研究のために寄付したことから生まれた活動です。

アドヴィックスでは、愛知こどもホスピスプロジェクトと連携し、レモン味のペットボトル飲料等の売上を寄付する形で実施しています。日本には、生命を脅かす状態(Life-threatening conditions)にある子どもが約2万人いると言われています。同団体では、小児がん、循環器疾患、遺伝性疾患等、病気と向き合う子どもたちとそのご家族が今という時間を存分に生き、楽しみや喜び、悲しみ等どんな気持ちもともに分かち合える「こどもホスピス」の設立に向けた活動を進めています。

※イメージ

社内で想いがつながり、大きな力に

2025年7月に半田工場で開催したお祭り「HANDA FES(半田フェス)」で初のレモネードスタンドを実施し、たくさんの従業員とご家族が、レモン飲料を購入しました。8月には本社、10月には藤岡分室、11月にはアイシン駅伝で実施し、従業員がボランティアとして参加。2026年2月には、サステナフェスで開催し、従業員とサステナビリティ活動に関心を持つ大学生※がボランティアとして参加。購入者からは「ジュースを買うことで、少しでも力になれたことが嬉しいです」といった声が聞かれ、ボランティアメンバーからも「購入してくださる方が多く、社内の温かいつながりを感じました!」といった声が寄せられました。
※アドヴィックスは、大学の環境サークルと協業でサステナビリティ活動を推進しています。

[左] HANDA FES  [右] サステナフェスでボランティアをする中野さん(写真左手)

これまで、合計1,066本を販売し、従業員と会社から愛知こどもホスピスプロジェクトに213,690円を寄付しました(2026年2月末時点)。同団体の畑中めぐみ代表からは、「応援レモネードスタンドを実施いただき、誠にありがとうございました。従業員の皆さまの温かなお気持ち、多くの皆さまにご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。イベントのお写真からもその場の和やかな雰囲気が伝わってきました。たくさんのご購入とご寄付に、感激しております」と感謝のメッセージが届きました。

同団体の畑中代表(写真右)と当社従業員

社内報で語られた、中野さんの想い

活動のきっかけとなった中野さんは、社内報でこう綴っています。

「治療と、『今この瞬間を家族一緒に生きること』の両立はとても難しいです。でも、次男の治療中の今、この瞬間も人生は続いており、存分に生きて楽しんだり、喜んだりしていいんだと思えるようになりました。この世界観の輪がもっと広がってほしいと願います。自身が働く会社でつながりが持てたこと、たくさんの方が想いをもってくださったこと、とてもうれしく、また心強く感じました。治療の経過で一喜一憂する日常も、『存分に生きるを、一緒に』の気持ちを持ちつつ、今回のつながりが輪となって広がることを願います。本当にありがとうございました」


その言葉に呼応するように、コメント欄には応援メッセージが溢れました。

「素敵な活動ですね。微力ながら協力しました! 一緒に頑張りましょう!」
「私にも子どもがいます。中野さんのお子さんを含む、世界中の子どもたちが幸せに暮らしてほしいです」
「中野さん、同じ会社で働く仲間として、あなたとご家族を心から応援します!」

存分に生きるを、一緒に。

「存分に生きるを、一緒に。」は、愛知こどもホスピスプロジェクトの理念であり、私たち一人ひとりの生き方にも、そっと寄り添う言葉です。限りある時間のなかで、人は喜びや希望に支えられながら、ときには迷い、悲しみを抱え、それでも大切な“今”を生きています。
当社には、中野さんのようにお子さんの闘病をはじめ、介護や育児等、さまざまな事情と向き合いながら働く従業員がいます。誰もが自分の歩幅で“今”を存分に生き、自分らしく働けること。そのために、アドヴィックスは「お互いさま」の気持ちで支え合い、想いを分かち合える場所でありたいと、私たちは考えています。

レモネードスタンドは、誰かを想う時間であると同時に、自分自身の「今」を、静かに見つめ直す時間でもあります。

1本の飲料から、できること。存分に生きるを、一緒に。

【サステナビリティ活動の記事】
「サステナ」をもっと楽しく♪ サステナフェスを開催
笑顔と歓声に包まれた福祉施設の柔道教室  
子ども用品譲渡会で優しさのバトンを繋ぐ
寄付金付き自販機とエコキャップで世界を救う
手話サークルで楽しく深める相互理解
子どもたちの未来のために、私たちができること~障がい者雇用講演会を実施~
アイシングループ、20年で富士山に14,450本を植樹